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tacodayoのブログ

ヨハネの黙示録に預言された時代に生きる現代人に必要な情報を発信していきたいと思います。

併合以前のゴキブリ朝鮮

-土人の住む朝鮮半島 -
朝鮮人は、科学技術の分野においてほとんど進歩のあとを見せていないが、産業の知識においては、なおさら遅れている。この国では、数世紀もの間、有用な技術は全く進歩していない。この立ち遅れの主な原因の一つに、人々が全ての手工業を各自の家でまかわなければならず、必需品を自分の手で作らなければならないという現実がある。農民たちは、自分の手で衣服・わらぐつ・・ざる・・・・ござ・それに必要な農具を作る。一言にして言えば、自給自足しているのである。彼らはもっとも単純で原始的な方法に満足しているので、決してめざましい熟練にまで達することはない。
特殊な道具を必要とし、その道具を使用するのに、期間の置かれた職業にのみ特別な職人がいる。しかしこの場合でも、一つの定まった仕事場だけで働く職人はである。普通彼らは雇い主の所まで道具をいでいき、そこでの仕事が終わればまた別の仕事を捜す。設備が必要なはずの者でさえ、一定の場所にまることがない。たとえばは、と粘土が自分の好みに合う所に居を定め、そこに小屋とを作り、近隣の人のためにや、時に大きな容器を作ったりするが、がなくなればまた別の所へ稼ぎ場所をかえる。鍛冶屋も同じ行動様式で採鉱が非常に困難になるとそこを離れて行く。したがって、大きな工場や本格的な採掘場・その名に値するほどの作業所など出来はしない。簡単に風に吹き飛ばされて、雨が漏れやすい継ぎ目の悪い板小屋。それにひびが入って壊れそうなや炉、これが全てである。したがってはほとんどない。金のあるような人はこのような産業へ投資しようとは考えもしない。
自分の家に店を開いている商人はごくわずかで、ほとんど全ての取引が路上で行われている。また商業の発達に大きな障害になっているものの一つに不完全な貨幣制度がある。
金貨や銀貨は存在せず、流通しているのは銅銭しかない。
そのため相当量の支払いをするためには、一群の担ぎ人夫が必要となる。  
というのは、200フラン分の銭が1人分の荷物になるからである。
北部地域ではこの貨幣すら流通していないのである。
朝鮮の金利は法外である。
年3割の利子で貸し付ける人は、ただで与えるのも同然だと思っている。
商取引におけるもう一つの障害は、交通路のめな状態である。この国は山岳や峡谷が多いのに道路をつける技術はほとんど知られていないのである。
―以上シャルル・ダレ「朝鮮事情」金容権[訳] 1874年(復刻 1979年 平凡社東洋文庫)
通貨に関する問題は、当時朝鮮国内を旅行する者を例外なく悩ませ、旅程を大きく左右した。日本の円や銭はソウルと条約港でしか通用しない。
銀行や両替商は旅行先のどこにも一軒としてなく、しかも受け取ってもらえる貨幣は、当時公称3200枚で1ドルに相当する穴あき銭以外になかった。
この貸幣は数百枚単位で縄に通してあり、数えるのも運ぶのも厄介だったが、
無ければ無いでまたそれも厄介なのである。
私が旅行の前半にった舟はバラストが穴あき銭で、わたしは円の銀貨をつめたを持ち、自分の運の良さを当てにする事にした。そして今回の旅では、それもまんざら役に立たないわけでもなかったのである。
(中略)
銀を穴あき銭に両替しようとしたが、いつも金庫は空っぽだといわれ、誰も銀など信用してくれないか、そもそも銀というものを知らないかで、必需品がなにも買えなかった。い人口1850人の村マギョに着いたときはの日で、行商人がいそいそと銀35円を1円対3000枚のレートで穴あき銭に替えてくれた。穴あき銭を舟まで運ぶには6人の人手が必要で、舟はまた重たい荷を積むことになった。
(中略)
ある大きな村で私たちは週に一度立つに出くわした。地域の交易について調べてみるのは毎度のことで、調査の結果、通常の意味での「交易」は朝鮮中部と北部の大方には存在しない。つまり、ある場所と他の場所とのあいだで産物を交換し合うことも、そこに住んでいる商人が移出や移入を行うこともなく、供給が地元の需要を上回る産業はないのである。このような状態は朝鮮南部、とくに道でもある程度見られる。平壌をのぞいては、わたしの旅した全域を通して「交易」は存在しない。
このような状況をつくった原因は、朝鮮馬一頭で10ポンドに相当する現金しか運ぺないほど貨幣の価値が低下していること、西部ですら銀行施設があって商取り引きが簡便になっているのに、ここにはその施設がまったくないこと、して相手を信用しないことである。
(中略)
首都ソウルにおいてすら、最大の商業施設も商店というレベルには達していない。
朝鮮ではなにもかもが低く貧しくお粗末なレベルなのである。
-以上「朝鮮紀行」イザベラ・バード 1897年 時岡敬子[訳] 講談社学術文庫 1998年
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